今日の戦利品

 元々音楽について語るのは苦手なのだが、それが大好きなアルバムともなると苦手具合が思い入れにねじられてヘンな方向へ飛んでいき、ましてそれらのアルバムを買った直後ともなるともう理性が半分飛んでいるわけでございまして。この段落は下の文章を書き終わった時点で書いているのだけど、見直してみて自分の典型的ウザイ音楽ファンぶりを客観視。でもコレ書いた自分には当たり前だが心底共感するのでそのままアップしてやるぜヘッヘッヘ。

ナッシング・ターンド・イットセルフ・インサイド・アウト

ナッシング・ターンド・イットセルフ・インサイド・アウト

 これはMDを紛失してしまったので是非とも手に入れたかった、2000年リリースの大名作。かなり静かなアルバムだけど、その分めっちゃめちゃ聴かせる。相変わらず空間が眼前に広がるようなサウンド。そしてメロディも極上。死にます。というか聴いて死になさい。ジャケットにあるようなアメリカ郊外の夜の静寂に惹かれるナイスガイは今すぐCD屋へダッシュ、もしくはアマゾンでダブルどころかトリプルクリックしましょう。していただけたら、勝手に俺がそれを想像して嬉しがります(別にアフィリエイトだの何だのはやってませんが)。
The Boy With The Arab Strap

The Boy With The Arab Strap

 ベルセバと言ったら緑、というのが俺と某友人の共通見解なわけであります。彼とはフジロックに一緒に行ったのですが観たラインナップはほぼ全くかぶりませんでした。そんな趣味が合うのか合わんのかわからん二人が二人ともこれを最高傑作としてあげてるわけであります。ここを観てて、「こいつとは趣味が合うのか合わんのか正直よくわからん」とお思いでかつこれを聴いた事がない方がいらっしゃいましたら、是非。しかしベルセバの邦題は、ただのカタカナ変換が主流となった昨今に於いて、ヘンテコ邦題の牙城を頑張って守っておられるわけだけど、笑えもせずかといってあまりセンスも良くないので多少切ないものがあります。
ビギン

ビギン

 やったああようやく買ったああ。前にも紹介した気がするけど、改めて。68年に発表された衝撃的大名盤。カートと言われてコバーンでなくベッチャーと答える人とは仲良くなれそうな気がします。コバーンと答える人とも多分仲良くなれますが。ヴォネガットと答える人も愛してますが。さて、笑っちゃうくらい先進的なソフトロックの金字塔であるところの今作、もう悪いこと言わんから聴いとけ、1600円とリーズナブルだし、というくらいしか言葉がありません。

 あとIdaの「The Bottom of the Hill」というライヴアルバム。アマゾンでは扱ってないみたい。最初は「Will You Find Me」を買おうと思っていたのだが、そのアルバムが出る辺りの二枚組ライヴ盤であるコレが置いてあったので、「Will〜」の方はまだMDで我慢するか、と考えこっちを買ったのであります。これがですね、良くも悪くもリラックスしすぎのライヴ盤でありまして。会場でMDプレイヤーで録音したような感じの音で、普通にマイク近くの客の「オーウ」みたいな声が曲中にも入ってる(笑)。演奏もさすがにスタジオ盤よりシンプルということもあり、あのアルバムに流れる緊張感があんましない。でもこれはこれでいいんだけどね。好きな人にはオススメできます。

Will You Find Me

Will You Find Me