スペアミント

A Week Away

A Week Away

 タヒチ80「パズル」でどびゃーんとデビューする約一年前に出ていたこのアルバムを聴くと、もうちょっと広く聴かれてもいーんじゃないかと思ったりするのですが(それなりに有名ではあるみたいだけどね)。でもそんなこと言っときながら、あそこまで売れまくるのも何となく想像できない。それはこのアルバムの洗練されきらないインディっぽさ、コテコテと言っちゃってもいいくらい過剰なキャッチーさのせいだろか。スタイル・カウンシルから通じるようなブルーアイドソウル〜ギターポップの流れにいるはずなのに、ちっともそういう系統のオシャレさがないのが逆にすごい(笑)。裏ジャケのメンバーの野暮ったさを見よ!
 でも、いいアルバムだなあと改めて思う。特にタイトル曲と「a trip into space」の名曲具合は半端ないのです(後者はFPMがネタとして使ってた気がするな)。疾走感のあるギターポップの理想形に近いメロディ。この類の音楽に弱い人は聴いて損はないかと。
 これ以降も何枚かアルバム出してて現在も活動しているようなのでいずれそれらも聴いてみたいっす。これの後どういう方向に進化を遂げてるのかが気になる。