この話、したっけ? インターネットでこんなに読めるアメリカ文学

 論文執筆中、前に古本屋で買ったこれをたまにぱらぱらめくっていたので一応紹介。青山南の、5年位前に出た本です。この本は右ページと左ページで内容がはっきり分かれているという形で書かれていて、右には91〜97年までに書いたアメリカ文学・作家についてのちょっとしたコラム、左はそこで書かれた出来事がその後どう展開したかを2000年に改めて検証し参考URLを載っけた、ていう具合になってます。そんで、見開き1ページで1トピック。つまみ食いには丁度いい一冊です。
 載ってるURLが今どのくらい生きてるのかは確認してないからわからないけど、そういう情報の新しさ云々は抜きにして、向こうの作家事情とかが色々わかるコラムとして単純に楽しめます。基本的に全て同時リアルタイムで進行していた状況について書いてるので、翻訳が出てない作家の話や出版社・雑誌・大学の創作コース等の文学周辺の話もたくさんあり、自分にとっては知らんことばかり書いてあって面白かったっす。初めて名前を聞くような作家がたくさん出てきて、やっぱり日本で新しめの翻訳書をつらつら読んでいるだけでは知る事ができない作家がまだまだごまんといるのだなあと。この中にメチャメチャ面白い作品・作家が潜んでいるかもしれないし、個人的には今後もネタ帳に使えるかもしれないとかちょっと考えます(笑)。
 つーかこの人今すばるのホームページでもこういうの書いてたような気がするな。それもマニアックだったけど面白かった記憶がある。
 関係ないけど、アマゾンでこれのレビューを見たらあんまりにトンチキなレビューがあってうんざりした。久々に頭に血がのぼりましたよ全く。いくら本を読んでいようが馬鹿は馬鹿です。