空中キャンプ

空中キャンプ

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 ミュージックマガジンフィッシュマンズが特集されていて、そこで欣ちゃんのインタビューを読んでいたら、どうにも聴きたくなってしまいました。佐藤さんは最初っからとんがってたんだなあ。フィッシュマンズの音楽には、どうにも消えないいらいらだとか哀しさだとかが詰まっている気がして、正直聴いていると気力が削られるのですが、同時に心のデリケートな部分を洗ってもらっているような気分にもなります。自分の中の、触れるとつらいものを、彼に背負ってもらっているような錯覚を覚えたりもします。「ずっと前」で始まり「新しい人」で終わるこのアルバムは、そのようなことを一番強く感じさせるのです。