皇国の守護者

皇国の守護者 1 (ヤングジャンプコミックス)

皇国の守護者 1 (ヤングジャンプコミックス)

 佐藤大輔の小説が原作の架空戦記もの。絵に惹かれて買ってみた。なかなか面白かったっす。
 日本みたいなポジションにある島国「皇国」に、ユーラシア大陸的な大陸全土に広がる「帝国」が攻めてきちゃってサア大変、というお話。舞台設定は基本的に19世紀末〜20世紀初頭あたりの日本をモデルにしているようだけど、龍やらサーベルタイガーやらがその世界に組み込まれているのが特殊。皇国では人間と龍は契約関係にあったりとか、主人公のいる皇国軍の部隊はサーベルタイガーを手なづけて戦う隊だとか。それに導術師っていうテレパシストがいたり。まだ序盤だからあまりストーリーに深く絡んできておらず、なんでこういう設定にしたのかなーとかちょっと思ったけど、面白みが増してるのは間違いないし今後の展開に期待。
 絵が好きなのは最初に書いた通りだが、何が好きって主人公、新城直衛の顔。ヒーローじゃなくてトリックスターに見えるような顔にしたのは大正解だと思う。キャラも半分悪っぽいしな。全体では、たまに線が粗いとこがあるけど、大体においてかなりしっかり描けてる。シャープな絵。人物もそうだが、サーベルタイガーをはじめとした動物がうまいね。ちゃんと動いてる感じが伝わってくる。
 原作がどうやら9冊くらいある上にまだ完結していないようなので今後どうなるのかという感じだが、2巻もそろそろ出るようで結構楽しみです。これウルトラジャンプに連載されてんだね。弐瓶勉も描いてるし、「スティール・ボール・ラン」も移ってきたし、ちょっとこれからチェックしてみようかな。