誰にも見られずに

この世には隠されたままの光景があり、人が誰にも見られずに泣くときがあるのだ。
                               スティーヴ・エリクソン「黒い時計の旅」より

 ようやく読み終わりそうです。この一節もそんなに筋とは深く関わらないけど、とても好き。目にした時、自分の悲しみと欲望の一部分に光が当たったような感覚があった。