ぼくらの 第4巻
- 作者: 鬼頭莫宏
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2005/12/26
- メディア: コミック
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この物語が最後まで語られるためにはジアースは絶対に負けてはいけないので、敵との戦闘が「どーせほっといてもジアース勝つんだべ?」という前提に邪魔されてスペクタクルじゃなくなるっていう現象が起こりうるだろうなーと思ってたし、実際これまで話の比重はあまり戦闘に置かれてはいなかったけど、モジ編では敵がトリッキーなので戦闘が面白い。勝つなら勝つで、「じゃあどうやって勝つの?」っていう期待を持たせるやり方に移行し始めてるっぽい。話の筋は充分面白いので、今後は戦闘もこのペースを保っていってもらいたいなあと思います。
巻末にはジアースやこの話に出てくる航空機・車などの図解がちょろっと載ってます。これを見ると作者のオタクっぷりがよくわかります(笑)。絵に添えられてる解説が、自分の好きな分野について語りはじめると止まらなくなるのを頑張って抑えてて、でもやっぱり隅々から語りたい欲求が滲み出まくっている感じで。こういうのを見ると、飲み会で大して音楽好きじゃない女の子に「どんな音楽聴くの?」って聴かれて、頑張って相手にわかるようにかいつまんで話すんだけど、その居心地の悪さに酒の勢いが加わってだんだん語り始めちゃって相手に引かれる、みたいな状況を思い出してしまい、自分を見てるようなイタさと親近感を覚えます(笑)。