カプセル

S.F.sound furniture

S.F.sound furniture

 ツタヤ半額で色々借りたうちの一枚。まあ嫌いなはずはないのは聴く前から大体わかってたんですけど(笑)、これはもうかなり自分のストライクゾーンにズバッとはまります。一言で言うならば、空想未来系ピチカート・ファイヴ。歌う女と作る男の二人組という共通項は抜きにしても、この都会生活が持っている(と思われている)オサレ感を過去のポップミュージックの文法をふんだんに使って抽出する、というやり方はかなり通じるところがあります。でも大きな違いは、ピチカートは現在もしくは過去のそういう生活を描き出したのに対して、カプセルは昔想像されていたようなレトロ未来に照準を合わせていることで、そのコンセプトがピチカートにあんましなかったピコピコ感の強い打ち込みとこれ以上ない相性のよさなわけです。ええもう進んで踊らされますよ(笑)。
 でもそのあざとさが嫌味だとかくだらなさとかに繋がらないのは、単純に曲がいいからかと。2、4曲目なんかそぎ落としてギタポにしても多分ずっぱまりの名曲じゃぜ?つうわけでこれは個人的にはシティポップの好盤ととらえてしまいたい気もします。