最近は
こんなのをさらっと読んでいました。
- 作者: 絲山秋子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/12/22
- メディア: 文庫
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絲山作品を読んでも、何故だかいつも分析できないし読後の感想も全然まとめられないんで、つるつるしてうまく持てない球体をもてあそんでるような気分になるんだけれども、それは彼女の作品が平板と感じているのではなく、ものすごく強靭なエイトビートを聴いているような感覚と似ているんじゃないかという気がするんです。例えば、手数が多いわけでもなく、派手なフィルインもない、何の変哲もないリズムパターンなんだけれども、その最もシンプルなビートの中にグルーヴの大きな奔流を感じさせられることがあるかと。切り詰められたそれぞれの音の中に、筋肉の間を流れるエネルギーのようなものが凝縮されているようなリズム。彼女の言葉からは、何だかそれに似た「文圧」とでもいうような力が感じられてなりません。まあこの作品はちょっとメロドラマティックな展開もあるけど、そこに嫌味や軽薄さは感じられないしね。
- 作者: 小川洋子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1997/12/24
- メディア: 文庫
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そして今はこれを読んでいます。
- 作者: ヴィクトルペレーヴィン,Victor Pelevin,中村唯史
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2006/12/01
- メディア: 単行本
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この作品は「新・世界の神話」シリーズの中の一冊。このプロジェクトは、横目で見つつスルーしてたけど、侮れないかも。他のラインナップはマーガレット・アトウッド、ジャネット・ウィンターソンとか。これが国書刊行会でなく角川書店から出ているというのがちょっと驚きだけどね(笑)。