Anything You Want / John Valenti

エニシング・ユー・ウォント(紙ジャケット仕様)

エニシング・ユー・ウォント(紙ジャケット仕様)

 「白いスティーヴィー・ワンダー」と呼ばれる白人ソウルシンガー、ジョン・ヴァレンティの再発1st。『Groove Digger』という再発シリーズの中のひとつです。ジャケは黒に目ん玉と、一見ヘビメタと見間違いかねない感じですが、中身は見た目に反してかなり爽やか。スティーヴィーはもちろん、トッド・ラングレンまで見え隠れするかなりの好盤です。
 捨て曲はないんだけど、やっぱり①Anything You Wantと⑥Why Don't We Fall In Loveが素晴らしい。街を歩きながら聴きたくなる軽快さ。
 聴いてると、この人は、ソウルは好きだけども黒人になりたいとは思わなかったんじゃないだろうかと、何となく思います。好きな音楽やメロディを追求してたらリズム、グルーヴが付いてきた、という印象。特別腰にクるわけじゃないけど、その分足取りが軽くなる一枚です。