What We Talk About When We Talk About Love

 ガラにもなく愛について考える事がたまにある。俺の中でその際の教科書となっているのがヴィム・ヴェンダースパリ、テキサス」、フェデリゴ・フェリーニ「道」である。この2作から、愛ってのは何故かはわからないけどその相手を必要としてしまうことじゃなかろかということを考えた。んで、何故か必要としてしまうっていうことをさらに敷衍して考えると、そりゃ要するに相手を丸ごと受け入れるってことじゃよねーとか思ったわけだが。「道」のジェルソミーナです。そんで今回「トーマの心臓」を読んで、それこそが信仰の核にあることなんじゃないかという気がしてきた。ただ俺は、それを形のないものに求められるほど強くもストイックでもないですけど。神様っていうやつはそれこそ全世界の人間を受け入れちゃうわけだから何というかすごいやつですよね。それに比べて俺の手はあまりに短いですハイ。
 でまあ問題は、愛なんて考える前にまず実感しなきゃしょうがないよねということなわけで、まあそこから先はツッコむな。