今年の旧譜

 新譜のみならず旧譜も含めてやれい、とのお達しを受けたのでやってみます。よく聴いているものでももういつ初めて聴いたのか覚えてないのが多く、多少適当になると思いますが。ではちょっくら挙げてみます。ちなみにこれは順位関係なしということで。

クルーキッド・レイン~デラックス・エディション

クルーキッド・レイン~デラックス・エディション

 ぺイヴメントと再会できたのは大きかったです。昔一枚だけ聴いて、「なんかよくわからんのう」とほっぽったままずーっと聴いてなかったのですが、友人に貸してもらって改めて聴いたら、今まで放置していたのを後悔しました。何が好きって、メロディやあえて外す捻くれ具合はもちろんだけど、音質。こういうザラザラした音から感じる、レコードの無音部を針が通るときに似たようなざわめきがとても好きだということを、このバンドは思い出させてくれました。

Occasional Rain

Occasional Rain

 フォーキー・ソウルの代表的名盤。とにもかくにも、「Ordinary Joe」です。この曲は今年出会った曲の中でもトップ3には入るくらいやられました。思わず試聴機でリピートしたもんなあ…。ただ、この曲が飛びぬけて良過ぎるせいで、他の曲があまり印象に残っていないのはちょっといかんなと(笑)。ちなみに自分はこの「アルバム冒頭部のキラーチューンがすごすぎて後半サッパリ覚えてない」っていう現象を勝手にヨシュア・ツリー現象と命名しております(U2ファンの皆さんごめんなさい)。

38カラット・コレクション

38カラット・コレクション

 プリファブは前々から大好きだったのだけど、まだいくつか聴いたことない曲もこのベスト盤には収録されてたので聴いてみたら、それがもうハンパなく良かった。特に「If You Don't Love Me」はアルバム未収録にしとくにはあまりにもったいないくらいの名曲。このアルバムは本当に色んな人に手に取って欲しいなあ。入門編としても最適なので。

ファナロタイム

ファナロタイム

 モーターサイコはもっと深く聴きたいバンドの一つです。このアルバムの「B.S.」と「Slow Phaseout」は聴き倒したなー。この人たちは本来もっとイカツめの音を出していたらしいけど、このアルバムあたりから結構ポップな音も取り入れ出したようで、その極地ともいえるこの2曲は、ギタポずっとやってた人でも作れないような超名曲。アルバム全体もバラエティに富んでて、そのくせ違和感ないとこがいいです。基本的にこういう雑食バンドは大好き。

 トッド・ラングレンのソングライターとしての地力が存分に味わえる名盤です。明るい曲とバラードを交互に挟む構成も、このアルバムがシンプルにうまくまとまってる要因かと。とにかくいい曲が多いです。本当に。これ以上言うことなし!四の五の言わずに聴くべし。


 あと忘れちゃいけないのがロックマンのサントラ。これはある意味今年のナンバーワンです(笑)。強烈な懐かしさの中に、それ以上の新鮮さが感じられる素晴らしい音でした。今聴くとすごさがよくわかります。制限がある方がいいものが生まれるという好例。

 あと今年は前に聴いていたものを引っ張り出して再評価、みたいな例も個人的には多かったです。ブー・ラドリーズとかミレニウムベルセバ、ファンタスティック・サムシングなどはかなりお世話になりました。新しかろうが古かろうが、流行ってようが廃れてようが、いいものはやっぱりいいですね。